お寿司食べ放題

大塚和成です。

「かっぱ寿司」食べ放題で元は取れるのか?少食男子が挑戦

 食の細い人には縁のない場所。それは「食べ放題」の店である。食べ放題に臨むにあたり、もっとも大切にしなければならないこと。それは「元を取る」ということだ。しかし、食の細い人間には食べ放題特有の「絶対に元を取ってやる!」という気概は荷が重すぎる。なにせあまり食べられないのだから。

 筆者は身長180cm、体重58.5kg(原稿執筆時)、朝は食べない、昼はサンドイッチとおにぎり、夜はハイボールと塩辛。そう、少食男子である。

「なぜ量を食べられるというだけで奴らは得をするのだ!我々には食の娯楽を享受する権利はないのか!」

 酷暑も終わりに近づいた秋の夜、突如『熱闘甲子園』ばりに熱くなってしまった私、今なら大阪桐蔭高校のレギュラーになれそうな気がする。そして次の日、筆者は1人で食べ放題の店に突撃するのであった……。

◆かっぱ寿司の食べ放題に突撃!

画像出典:かっぱ寿司公式サイト

 老若男女に愛される「かっぱ寿司」が、「かっぱ寿司の食べホー」なる食べ放題を開催しているらしい。「寿司ならなんとか元は取れるのではないか……」と、早くも若干逃げ腰ではあるが、前日の燃えまくった火が絶えぬうちに都内某店舗を訪れた。ちなみに、かっぱ寿司の食べ放題は事前予約が必要だ。前日にもかかわらずすんなり予約が取れたあたり、おそらくジャイアント白田に似ているであろう“食の神様”が背中を押してくれたに違いない。

 予約した際に発行された予約番号を店員に伝え、すぐに席に案内される。「時間は1時間。食べ残しは追加料金を頂きますのでご注意ください」のアナウンスに肯き、いよいよ食べ放題開始! 注文はすべて席にあるタッチパネル上で行う。一度の注文で4品までしか頼めないが、注文後に再度タッチパネルを操作すればまた頼める仕組みだ。ひとまず4皿分を注文する。


 タッチパネルで注文後、5分ほどで席に寿司が届く。スピードが命の時間制食べ放題、この提供スピードはさすがだ。テンポよく食べたいため、さらに寿司を注文する。そして満腹になった際に備え、味変用にラーメンを頼んでおく。ラーメンは「提供に時間がかかります」との案内があるため、約20分~30分後に到着予定だろう。寿司に飽きてからラーメンで気分を変え、またお寿司に戻る。少食の筆者だが、脳内では元を取るための必勝シュミレーションが完成した。「元を取るなんて楽勝である」。心中では早くも勝利宣言が飛び出している。ハハハハハハ!

海老が好物の筆者

 追加の寿司が到着し食べ始める。が、半分ほど食べ、既にまあまあ満腹状態になってしまう。そう、満腹症状は突如襲ってくるのである! ここは作戦変更。スローペースに切り替え、デザートを頼み少しお腹を休ませよう! と決めた矢先……

◆果たして元は取れるのか!?

終盤に食べる予定のラーメンが来てしまった……

 ラーメンが来てしまったのである。早いだろ! 注文してまだ5、6分なのだが! 計算が狂ってしまう。しかしラーメンを後回しにするという選択はない。なぜなら麺が伸びるからである。早く食べなければ…。が、一向に箸が進まない。このまま残してしまおうか……と心が折れかけたが、あの声が蘇る。

「食べ残しは追加料金を頂きますのでご注意ください」

 店内では、かっぱ寿司のテーマソングらしき可愛らしい音楽が流れていたはずだ。しかしなぜか筆者の耳には、「食べ残しは追加料金を頂きますのでご注意ください」という言葉がリフレインしている。「どうしてどうしてわたしは食べ放題に来てしまったのだろう」。語呂はまったく合っていないが、リフレインが叫んでる。ただでさえ元を取れるか微妙なライン、当然追加料金を取られることは避けたい。だがそんな筆者の葛藤を嘲笑うかのように麺が伸び始めるラーメン。「これを食べるのか……」。既にノックアウト寸前なのである。しかし、そんな筆者にさらなる追い討ちをかけるあいつが到着してしまう。

みんな大好き、フライドポテト!

「頼んでないフライドポテトが来やがった!」と思った筆者だったが、パネルの注文履歴を確認すると、しっかり頼んでいた。ああ、既に記憶が朦朧とするまで食べてしまっている。今日はこの後会社には戻らず、体調が悪いことを理由に、お家に帰ろう、と決心する。

 しかし最後は男の意地。無心になり麺の伸びたラーメン、フライドポテト、そしてバニラアイスをなんとか完食。そして完食してすぐに時間終了、追加料金を支払わずに済んだのである。ああ、もう元を取るなんぞどうでもいい。残さず食べることが出来ただけで満足である。

◆結果

■ かっぱ寿司の食べホー 料金 1706円(税込)

■今日の注文履歴

寿司 108円×12


フライドポテト 216円

ラーメン 324円

計 1836円(税込)

 なんとか元を取ることに成功した。だが、時間終了後もなかなか動けない。小さな胃袋に負荷を掛けすぎたのが原因だろう。やはり時間制限のあるスピード勝負の食べ放題は、筆者のような少食には不向きなようだ。しかし、元は取れた事実は変わらない。全国の食べ放題に行くことを躊躇している少食の皆さんも、機会があれば行ってみてはどうだろう。

【OMMなグルメ情報】大塚和成の気になるグルメ話

『大塚和成の気になるグルメ話』この個人ブログを運営する大塚和成です。グルメが大好きな大塚和成が世間で話題の気になるグルメ情報をお届けします。

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